袖付け止まりの細工。呉服屋の若女将の着物に施してあるのが見えてなんだか嬉しかった



袖付け止まりの細工。呉服屋の若女将の着物に施してあるのが見えてなんだか嬉しかった

6: 2017年09月30日 05:48

ちょっと感心・感動した事があったので、聞いて頂けませんか?ご存知の方には、ごく当たり前なのかも知れませんが。

私は、若い頃の小紋等で作った綿入れ半纏を、冬の普段着に愛用しています。常々、袖付け止まりの所にしてある細工(笹縁?名称も知りません)を「どうなっているんだろう?細かい!面倒そう!」と思っていました。私の他の着物には、付いていません。

しかし先日、呉服屋の若女将が、とても素敵な着物姿(江戸小紋に染帯)だったのですが、それが施してあるのが見えたのです。
「おしゃれなよそゆき」に見えても、この人はこれで働いているんだな…労働に耐えられる工夫が、手間を掛けて、為されているんだ…と、私はなんだか感心してしまいました。

若女将も、和裁士の方も、着物自体も、「みんな心こまやかで、元気な働き者!」という感動があって、うまく言えないのですが、なんだか嬉しかったのです。

7: 2017年09月30日 19:15

閂留め(虫留め)のことかな
笹縁は別布でする補強のこと
晴着よそ行き普段着に関わらず、少し前までは必ず施したものだけど、今は省略されちゃうんだねえ

8: 2017年09月30日 19:16

あ、ネクタイの裏を見るとあると思いますよ、閂留め

9: 2017年09月30日 21:46

虫止めするの好きだわ…なんかリリアンとか思い出すw

10: 2017年09月30日 21:49

7さん8さん、反応下さってありがとうございます。6です。ただ、閂留めは浴衣を縫った時に、やったことがあるので、違うものだと分かります。

説明が下手で申し訳ないのですが、本体と同じ布を被せて、極小のV字型に、パイピングというか玉縁仕上げしてあるように、私には見えます。布端も縫い目も、全然目立たないようです。とてもしっかりしていて、美しく、閂留めより、ずっと丈夫そうです。

調べた範囲では、笹べり・笹どめ・あくち・人形・虫・乳・八ツ口……など色々に呼ばれているみたいで、名称はよく分かりませんでした。

11: 2017年10月01日 21:52

笹縁ですね
洋裁だとガジェット、力布と言うのでしょうか
労働に耐えられるというか、着物が日常着だった頃の丁寧な縫製、着物を長持ちさせ、繰り回すための工夫だと思います
今は特に希望しなければしないのでは?
半天は毎日羽織るものですから、縫った方のもしくは時代の気遣いでしょう
今半天をオーダーしても笹縁をつけてもらえるかどうか
小さな手仕事がだんだんなくなっていくのは寂しいです

12: 2017年10月03日 02:07

11さん、ありがとうございます。6(10)です。

「笹縁」は「ささぶち」じゃなく「ささべり」で良いのですね?覚えておいて、次回綿入れ半纏を作る時、頼んでみようと思います。
過去に紬や麻を着てバタバタ行動し、ドアノブ等に引っ掛けて袖付けを傷めた事があるので、これが施してあれば…とも思いますが、きっと現代ではとても贅沢な事ですね。

洋裁にも似た技法があるというのも、初めて知りました。洋の東西問わず、やっぱり大切に手を掛けて「着る」という行為をしてきたんだなあ、つい最近までは……と思いました。
貴重な情報を、ありがとうございました。

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